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 「平成29年度区民健康講座」  H30.2.16(金)
 甲良町民の健康状態は県下ワーストワン。この危機的な状況を何とか改善したいということで、保健福祉課が様々な啓発活動を行っています。「区民健康講座」もその一つ。田畑保健師さんから、今年もたいへんためになるお話を聴きました。当日都合で参加できなかった人のために、その概要をお伝えします。
 甲良町民はがんによる死亡率が低い……なぜ?
 甲良町民のがんによる死亡率は、国・県よりも少ない。
 でも、心臓疾患・腎不全で亡くなる率は、国・県よりも多いのです。
 つまり、がんになる前に循環器系の病気で死んでしまうから、がんの死亡率が低いということなのです。
血糖・血圧・脂質 3つのリスクを併せ持つ甲良町民 
   心臓疾患・腎不全を引き起こすリスクは
●血糖値が高い
●血圧が高い
●脂質が多い
です。その三つを合わせ持つ割合が、国・県より突出して多いのです。

高額医療費に占める虚血性心疾患の割合は、県平均で2割。甲良町ではそれが5割も占めているのです。
 県内で最も平均寿命の短い甲良町の男性
甲良町男性の死因のトップは「急性心筋梗塞」
 
血圧に弱い「脳・腎臓」
   
脳や腎臓は微細な血管が密集しています。血圧のダメージを最も受けやすいのが脳・腎臓なのです。 
100歳を過ぎて元気な「センテナリアン」 その秘密は血管にあった 
 左は、血管の中がドロドロになった状態。左はきれいな血管。
 きれいな血管だと、体の老廃物を速やかに体外に出し、必要な酸素や 養分を細胞にきちんと届けます。従って、体内の疾患のリスクが非常に少ないのです。100歳過ぎでなお元気なセンテナリアンの血管はとてもきれいなのです。
あの「きんさん・ぎんさん」も
血管を守るためには何をすればいい?
野菜中心の食事   高カロリーのものを食べ続けていると、血糖値・脂質が増え、リスクが高まります。タンパク質は老廃物を出すので、肉も要注意です。魚や大豆などでタンパク質を取るようにするといいです。
運動   2000人の住民のうち、300人がセンテナリアンというイタリアのサルデーニャ島。
長寿の秘訣は、平坦地の無い土地で、一日平均8㎞歩くという生活にありました。
血圧を下げる特効薬は「減塩」です! 
 血圧を下げる最も確実な方法は「減塩」です。一日の塩分摂取量を6グラム以下に抑えると確実に血圧は下がることが実証されています。
 「蓄尿検査」を受けた人の結果を比べると、下之郷区の人は「減塩」をかなり意識されていることが分かります。
ぜひ、「減塩」を区内全体に広めていただきたいと思います。 
 

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